約 23,563 件
https://w.atwiki.jp/anothermogidra/pages/506.html
2023年ドラフト候補 投手 186cm 90kg 左投左打 川口市立 2001年度生(新4年) 恵まれた体格からクセのないフォームで投げ込む。勢いのある直球と大きなカーブのコンビネーションで三振奪う 指名者コメント一覧2019年度第13回、巨人:育成8位(19/06/29) 第18回、横浜:育成2位(19/09/14) URL一覧ドラフトレポート 選手査定ノート ドラフト候補の動画とみんなの評価 球歴 所属先公式HP 野球太郎 高校野球ドットコム(高校時代) twitter投球動画 指名者コメント一覧 2019年度 第13回、巨人:育成8位(19/06/29) 実績ないけどガタイ伸び角度が素晴らしい 第18回、横浜:育成2位(19/09/14) ストレートと曲がりの大きいカーブが武器 ネクストジェネリックタナケン候補 URL一覧 ドラフトレポート https //draftrepo.blog47.fc2.com/blog-entry-4462.html 選手査定ノート http //playersnote.blog.fc2.com/blog-entry-6956.html ドラフト候補の動画とみんなの評価 https //player.draft-kaigi.jp/PlayerInfo.php?PlayerId=24309 球歴 https //www.kyureki.com/player/152469/ 所属先公式HP https //kokushikanunivbase.wixsite.com/kokushikan/blank-118 野球太郎 https //yakyutaro.jp/p/?h=445UbGM0Jk 高校野球ドットコム(高校時代) https //www.hb-nippon.com/player/18534 twitter投球動画 https //twitter.com/aa1218000/status/1149890157656436737 2023大学生投手 東都大学 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/309.html
現聴研・第八話 【投稿日 2006/05/07】 現聴研 夏!照りつける太陽が傾きつつも、なかなか日は沈まない夏の夕方。 ここは夏祭りの音楽フェスティバル会場、中央公園。 特設ステージと、その前の椅子が並んだ野外会場が向こうに見えて 今出ているバンドの演奏が聴こえてくる。 綿菓子や焼きソバ、アメリカンドッグやかき氷などの出店が並んでいる そこそこの人ごみの中を、斑目を先頭にして、笹原、荻上、大野達、 現聴研のメンバーがぞろぞろ歩いている。 斑目「今聴こえてるの、MOON CILDRENだぜ。渋いな!」 笹原「あー、言われてみれば…。」 斑目「今やってる名曲『日暮と少女』と『微熱帯』のメドレーがわからんのか! まさか『雪のハレルヤ』やドラマ主題歌の『逃避』も知らないのか!?」 笹原「やー、ちょっと今まで範囲外でしたねぇ。」 斑目「ええい!現会長がこの程度の知識とは嘆かわしい!今度特訓だ、特訓!」 後ろから荻上は話についていけなくて傍観を決め込んでいるし、 大野と一緒に歩いている田中は苦笑して聞き流している。 田中「斑目、テンション高けーなぁ。緊張してんのかな。」 大野「あっ、終わったらアレ食べましょうね!」 そう言ってチョコバナナをチェックする大野には緊張が見られない。 しかし本番前の時間を全員がそわそわと手持ち無沙汰な様子ですごしている。 クッチーは既にステージ最前列で撮影&録音しまくりだ。 田中のカメラバッグも預けてある。高坂は咲に連れ出されて別行動。 ステージ上は、いつの間にか次のバンド、スピッシのコピーバンドになっている。 ボーカルが女の子なので印象がかなり変わっているが、なかなか上手い。 「♪だからもっと遠くまで君を 奪って逃げた~」 手拍子や拍手、声援など会場もかなり盛り上がっている様子が伝わってくる。 荻上「有名バンドが原曲だと盛り上がってますね…。」 笹原「良い曲だし、俺も聴くしねぇ。それにしてもこの曲、うねってるベースが 特徴だけど、打ち込みでやってるね。」 荻上「これ弾くの面白いけど大変でしょうね、ベース。」 次の曲になって、歌い出しからして観客から歓声が上がる。 「♪遠く 遠く あの光まで――――」 斑目「次の曲は、新曲だな。笹原こないだこれカラオケで自爆してたよな。」 笹原「やー、なんかスピッシ、年々声が高くなってますよ(苦笑)。」 そんな会話をしながら、会場裏へと移動してきた。高坂と春日部も遅れてやってきた。 出演準備の最終チェックを始める。 荻上や高坂はそれぞれエレキギターとベースのチューニングをしている。 久我山は係の人にドラムセットの確認を受けている。 係員「出ているドラムセットの中で、スネアと、バスドラペダルだけ自前で使用ですね?」 久我山「え、は、はい、それで。」 まずは田中の用意したステージ衣装に着替えるが、荻上が抵抗を見せる。 荻上「これ、私には似合いませんから!普段着で良いです!」 大野「まあまあ、可愛いですよー。お祭りなんですし、全員特別の衣装なのに 一人だけ普段着の方が目立っちゃいますよ!」 田中「歌う曲に合わせて作ってきたんだからさ、頼むよ。 これってあのPVの服装を元にして……。」 などと説得を受け、やや強引に更衣室へ引っ張り込まれて行った。 係員「椎応大現聴研の皆さん、ステージ入りして準備してください~!」 着替えに手間取っているのか退室に荻上が抵抗しているのか、女性陣が 出てこないうちに呼び出しが掛かった。 もう、前のバンドが捌けて、機材入れ替えに取り掛かる。 恥ずかしがっている場合ではない。荻上たちも飛び出してきて楽器を手に、 ステージ袖の階段からステージ内に飛び出していく。 全員初めての事なので、ボランティアの係員さんにかなり誘導されながら準備をした。 といっても弦楽器がチューナーごと楽器を持ち込んで、アンプに繋ぐだけで、 ドラムのセッティングと、笹原の音源のセッティングがやや面倒なぐらいである。 そんな準備の様子まで丸見えで見られているのが、地域イベントらしい感じだろう。 今は少し薄暗くなってきて照明は落とされているので、まだ目立つ感じは無い。 あわただしく準備完了して、舞台脇の司会のお姉さんの紹介が掛かる。 司会「次は、マイナー曲を広める使命を帯びたバンドだそうです。 それでは『げんちょうけん』の皆さん、どうぞー!!」 照明が灯り、白い光に照らされる。夏祭りらしい雰囲気の中、さあ、ライブ本番だ!
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/211.html
彼女に幸せを 【投稿日 2006/03/09】 カテゴリー-荻ちゅ関連 結局私は何も手に入れられなかった。 あの男は去った。私の目論見どおり。 でも荻上は帰ってこなかった。 かつては信頼と愛情に満ちていた目にこもるのは不信とおびえ。 それはそうだろう。 彼女を裏切ったのは、彼女を利用したのは、間違いなくこの私なのだから。 あの男にした事には一片の後悔も無い。 そうされて然るべき事をあの男はやったのだ。 悔いがあるとすれば、それはあの男の器量を見誤ったこと。 秘密を自分の内に閉じ込められず、無様にも親にすがりつき、逃げ出してしまった小さな男。 そして問題を内輪で片付けられず、公にしてしまうその親。 よく出来た親子と言うべきだろう。 彼女には一片の非もない。道具に非などあるわけが無い。 責められるべきは私。 だけど名乗り出る気など毛頭ない。 私にも守るべき立場がある。 それにこれは彼女への罰とも言える。 おびえるがいい。疑うがいい。苦しむがいい。 そして気付け。お前の味方は私だけだ。 今日も荻上はヘッドホンで耳をふさぎ、ノートに向かっている。 だが私は知っている。彼女が常に聞き耳を立てていることを。 臆病な彼女には周りから孤立して生きることはできないのだ。 そんな彼女を観察しながら、くだらない会話をする。 「…ホモ上…」 どこかのバカの声がする。苛つく。彼女の事を何も知らない奴が彼女を語るな。 「だれだ、今言った奴!!」 立ち上がって怒鳴る。誰よりも自分が驚いている。これは私のとるべき態度ではない。 彼女が立ち上がり、教室を飛び出す。追いかける。追いかけながら後悔する。 これではだめだ。これでは私が彼女を追い詰めてしまう。 後ろを振り返る。まだ誰もついてこない。役立たずども。 再び彼女を追いかける。見失うわけにはいかない。 …ようやく彼女の行く先の見当がついた。屋上だ。 『なんとかと煙は高いところが好き』なんて言葉を思い出し、軽く笑う。 私から逃げきれるつもりなのか? 屋上への扉にたどり着く。呼吸を整える。落ち着いて、慎重にやるのだ。 ノブに手をかけると、後ろから声がする。 ああ、文芸部で妙に私に懐いている奴だ。酷く息を切らしている。 この方が余計な事を言われずにすむと思い、そのまま屋上に出る。 彼女はフェンスにしがみついて外を眺めている。 胸が高鳴る。直接話し掛けるのは久しぶりなのだ。 「荻上さん、大丈夫?」 優しく声を掛ける。もういいだろう。彼女を許そう。彼女は十分苦しんだ。 彼女がゆっくり振り返る。私は優しく微笑みかける。泣いていたのか彼女の目が赤い。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。さあ、戻ってきなさい。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。優しく受け止めてあげる。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。そしてまた仲良くしましょう? 「荻上!!」 あと数歩、というところで隣の馬鹿が大声を出す。 彼女は体を震わせると、叫びながらフェンスをよじ登る。 駆け寄る。 大丈夫、間に合う。 そして 彼女がフェンスのふちに足を掛けた時 私の指が 彼女の背中を 押した。 …すぐ下に大きな木が立っていた事もあって、彼女は軽傷で済んだ。 そうして私と彼女との絆は切れた。 彼女は部をやめ、卒業するまで私と一言も口を利かず、私と違う高校に進学した。 卒業式の日、私は馬鹿を呼び出して犯した。 馬鹿は泣き叫んだが、知ったことか。お前が悪いのだ。 お前さえいなければ私は荻上を取り戻せたのだ。 馬鹿は醜かった。荻上は可愛かった。 馬鹿は馬鹿だった。荻上は賢かった。 馬鹿の声は耳障りだった。荻上の声は心地よかった。 私はいつの間にか泣いていた。馬鹿が私を抱きしめて言う。 「大丈夫。私はずっとあなたの傍にいるから…」 ふざけるな。私が欲しいのはお前じゃない。お前など荻上の足元にも及ぶものか。 私は小説を書くことをやめた。 自分で見ても不出来な作品を絶賛されては、書き続けることなどできなかった。(馬鹿のせいだ) それでも「ヤオイ」とやらから離れられなかった。 それが荻上と残した唯一のものだったから。 馬鹿はどこまでも私にくっついてきた。高校にも大学にも。 そして私たちは今東京にいる。 馬鹿がコミフェスに行きたいとごねたからだ。 見て回る。 私は買う気などない。冷やかしだ。馬鹿は一人ではしゃいでいる。 そして見つけた。 彼女だ。間違いない。 鼓動が早くなる。 足を踏み出そうとして肩に手がかかる。振り返ると馬鹿が不安げに私を見ていた。 生意気な馬鹿め。あとでお仕置きだ。 鼓動が静まる。私は一息つくと改めて彼女の元へ歩き出す。 「荻上…?」 声を掛ける。彼女が固まる。 隣で馬鹿が必要以上にはしゃぐ。うるさいだまれ。 「あ!これ荻上の本?スゴー!」 我ながらわざとらしい。 「まだ描いてたんだー」 うれしい。彼女がやめていなかった事が。私の見立てが間違っていなかったことが。 「買う買う!500円?」 「いーよ、あげる」 懐かしい彼女の声が心地よく響く。 「え、いーの?」「うん」「あんがと!」 ただこれだけのやりとりが楽しい。 隣の男に気付く。特徴のない、優しさだけが売りのような男。 「彼氏?」「違う!」「フーン」 否定する彼女。嘘つき。私を騙せると思ってるの? 「ま、いいや。同人誌あんがと」「ほんだら元気で。バーイ」 彼女から離れる。平然と。いつもどおりに。 馬鹿が傍に擦り寄る。 なぜか今だけは突き放す気になれなかった。 彼女は変わっていなかった。 昔と同じように頼りない男に捕まっている。 そしてまた放り出されるのだ。 それを繰り返して不幸になっていくのだろう。 彼女はバカだ。 そして私はもっとバカだ。 彼女が好きで 彼女と一緒に居たくて 彼女を幸せにしたくて 彼女を不幸にした。 たぶん二度と彼女に会う事はないのだろう。 今の私には全てを捨ててまで彼女を救おうとすることは出来ない。 だからせめて信じてもいない神様に祈ろう。 彼女の幸せを。
https://w.atwiki.jp/fysl/pages/698.html
NHK出演者 荻上チキ - Wikipedia 井手上漠 - Wikipedia 荻上チキ - Wikipedia 荻上チキ - Wikipedia https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%BB%E4%B8%8A%E3%83%81%E3%82%AD 荻上 チキ(おぎうえ チキ、男性、1981年11月2日 - )は、日本のメディア評論家、編集者で、特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事、 一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」代表理事、ラジオ番組「荻上チキ・Session」パーソナリティをそれぞれ務める。 人物 不倫騒動 2016年7月、結婚後、妻と二人の子がある身のまま年下の女性と不倫関係に陥り、「一夫二妻生活」を送っていたことを週刊文春に報じられている。7月6日夜、レギュラー出演しているTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」で、7日発売の週刊文春に先行して6日に週刊文春ウェブ版で報じられた「一夫二妻生活」報道について「お時間をいただいて少しお話ししておきたいことがあります」と釈明。番組冒頭で約8分かけて経緯を説明。自身が出した結論を報告した。 「2015年夏頃、他の女性を好きになって」離婚したいという意思を夫人に通告。別居して離婚協議を続ける中で、子どもと別れることが出来ないと判断。女性と別れ、夫人と修復を話し合っているタイミングだったと説明した。「私自身の浅はかなものがあったことは確かだと思います。家族、相手の女性を傷つけてしまったことを申し訳ないと思います」と謝罪した。 NHKメモ NHK番組メモ NHK出演者メモ Eテレメモ Eテレ番組メモ Eテレ出演者メモ ハートネットTVメモ サンデーモーニングメモ 井手上漠 - Wikipedia 井手上漠 - Wikipedia https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%89%8B%E4%B8%8A%E6%BC%A0 井手上 漠(いでがみ ばく、2003年〈平成15年〉1月20日 - )は、日本のタレント、ジェンダーレスモデル。島根県隠岐郡海士町出身。ディスカバリー・ネクスト所属。 NHKメモ NHK番組メモ NHK出演者メモ Eテレメモ Eテレ番組メモ Eテレ出演者メモ ハートネットTVメモ ハートネットTV虹クロメモ LGBTメモ LGBTQメモ LGBTQ+メモ
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/96.html
華風 【投稿日 2005/12/29】 カテゴリー-笹荻 関東地方の桜の花の満開の時期が終わりを告げた翌週末、笹原と荻上は冬に 一度訪れた自然公園を再び訪ねた。花の散るのは早く、もう所々の木々にし か花びらは残っていない。散った花のあとからはもう新緑が芽吹いている。 笹「すっかり、花見頃の時期をはずしちゃったねえ」 荻「いいデス、花見の時期の騒がしいのは嫌いですから」 笹「でもなあ・・・。散り終わった見苦しい時期の桜なんて・・・」 荻「酔っ払いの姿も見るのは嫌ですから・・・」 笹「ははっ、見苦しいといえば俺達もだったね・・・(汗)」 荻上のその言葉に笹原は合宿での出来事を思い出した。荻上も同様に合宿で の出来事を思い出しているらしく、顔を赤らめている。あの時の出来事はお 世辞にもかっこいいと呼べるものではなかった。 あの時・・・。 周囲の林からヒグラシの鳴く音が鳴り響く中、笹原は荻上に追いついた。 笹「・・・やっと追いついた!」 荻「・・・どうして追っかけてくるんです!?」 笹「どうしてって・・・、心配だから・・・」 (違うだろ!春日部さんと大野さんにせかされて追いかけただけなの に・・・俺は・・・不甲斐ない・・・) 荻「・・・かまわないでください!やさしくしないでください・・・お願いだから・・・」 そう言って荻上は肩を震わし、泣き崩れてしゃがみこんだ。 笹原はこの後に自分に起こった変化について、言葉で説明する事が出来なか った。というか夢の中の出来事のようで、現実感の無い出来事のようにも思 えた。目の前にいとおしいと思っている女の子が泣き崩れている。苦しみの 声をあげている。なぜ苦しんでいるのか分かっている訳ではない。だがその 心からの苦痛の叫びは笹原の心に直接響いていた。 (ずっと側にいて何故気付いてあげられなかったのだろう・・・) 己の無神経、無理解、不甲斐なさが口惜しく感じられ、その心からの真実の 苦しみを和らげる手だての無い自分の無力さに腹を立てた。 笹「あ・・・」 言葉が続かなかった。光陰が交差し、その変化は一瞬に訪れた。笹原の両の 目からは涙がこぼれ落ち、目の前を見ることが出来なかった。この肩を震わ せ泣き崩れる、この世で最も小さき存在が実はこの地上で最も力強い力を持 っていることを初めて知り、その力は地上のどんな堅固なものも破壊できる 力を持っており、その力によって自分の心が打ち砕かれた事を知った。 (たぶん、二人ともその時しゃべった事も聞いた事もよく覚えていないと思 う。とてもゲームやドラマで語られる気のきいたセリフは一言も出てこなか ったはずである。支離滅裂で、意味不明な事を泣きながら、無様にしゃべっ てたんだと思う・・・) 荻「・・・離して下さい・・・わたし汗臭いです・・・」 荻上もやはり泣きじゃくって言葉になってない。 笹「ごめん、気付いてやれなくて・・・」 どのくらい時間がたっていたかも覚えていない。思い出すのも恥ずかしい格 好の悪さだった。荻上がようやく安堵の表情を取り戻して、笹原にもたれか かった後でも、ぐすぐすと泣いて鼻水まで出て、くしゃくしゃな有様だった。 二人で連れ添って、別荘まで戻り、荻上が女性陣に引き取られてた後でも、 笹原はぼんやりしていた。惠子からは「かっこ悪るすぎ!」と笑われる始末。 斑目からも気楽に「まあ、これでハッピーエンドか?」と慰められた。 (エンドなもんか!) その後二人でこうして会っていても、不安はよぎる。彼女は本当に苦しみか ら解放されたのか?幸せなのか?もっと自分に色々要望してくれた方がど んなに安心できるだろう。甘えてわがまま言ってくれたほうがどれほど楽 か・・・。 笹「約束通りじゃなかったね・・・」 荻「何故そんな事を言うんです?とても楽しいですよ!」 荻上は笑ってそう言った。 笹「君に十分な事をしてあげていると思えないんだ・・・」 荻「そんなことはありません。この季節を清明って言うんだそうですね。す べてが生まれ変わって、洗い清められる季節です!わたし好きですね!」 笹「ならいいんだけど・・・」 荻「じゃあ・・・じゃあ一つだけ約束してもらえますか?」 笹「なに?」 荻「・・・わたしの前から姿を消さないでください!いなくならないでくだ さい!もう・・・もう失うのは嫌なんです・・・。失うくらいなら最初から・・・。 わたしももう逃げませんから!泣きませんから!」 体を震わせて荻上は言った。 笹「ん・・・約束するよ」 笹原はグッと泣けるのをこらえた。それしか言えなかった。彼女が泣かない と言うのに泣いては情けない。それに彼女にとって自分がどうであるかを考 えるのはどうでもいいことだ。先の事は誰にもわからないのだ。自分の心は 決まっている。それだけで十分だ。 ただ彼女は心では泣いていたと思う。だって春の風が桜の花びらを舞い上げ た時、その花びらがまるで彼女の涙のように見えたのだから・・・。
https://w.atwiki.jp/fysl/pages/700.html
不倫男 荻上チキ - Wikipedia 渡辺淳之介 - Wikipedia 荻上チキ - Wikipedia 荻上チキ - Wikipedia https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%BB%E4%B8%8A%E3%83%81%E3%82%AD 荻上 チキ(おぎうえ チキ、男性、1981年11月2日 - )は、日本のメディア評論家、編集者で、特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事、 一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」代表理事、ラジオ番組「荻上チキ・Session」パーソナリティをそれぞれ務める。 人物 不倫騒動 2016年7月、結婚後、妻と二人の子がある身のまま年下の女性と不倫関係に陥り、「一夫二妻生活」を送っていたことを週刊文春に報じられている。7月6日夜、レギュラー出演しているTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」で、7日発売の週刊文春に先行して6日に週刊文春ウェブ版で報じられた「一夫二妻生活」報道について「お時間をいただいて少しお話ししておきたいことがあります」と釈明。番組冒頭で約8分かけて経緯を説明。自身が出した結論を報告した。 「2015年夏頃、他の女性を好きになって」離婚したいという意思を夫人に通告。別居して離婚協議を続ける中で、子どもと別れることが出来ないと判断。女性と別れ、夫人と修復を話し合っているタイミングだったと説明した。「私自身の浅はかなものがあったことは確かだと思います。家族、相手の女性を傷つけてしまったことを申し訳ないと思います」と謝罪した。 NHKメモ NHK番組メモ NHK出演者メモ Eテレメモ Eテレ番組メモ Eテレ出演者メモ ハートネットTVメモ サンデーモーニングメモ 渡辺淳之介 - Wikipedia 渡辺淳之介 - Wikipedia https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%B7%B3%E4%B9%8B%E4%BB%8B 渡辺 淳之介(わたなべ じゅんのすけ、1984年〈昭和59年〉10月23日 - )は、日本の音楽プロデューサー、実業家、作詞家、ファッションデザイナー。株式会社WACK代表取締役。東京都八王子市出身。バツイチ子持ち。作詞家としてのクレジットは「JxSxK」。 略歴 2021年、ZOCの巫まろとの不倫報道が出る。その後両者とも謝罪をしている。 WACKメモ BiSメモ BiSHメモ ZOCメモ 不倫メモ 芸能事務所メモ 芸能事務所社長メモ アイドルメモ アイドル不倫メモ アイドルプロデューサーメモ アイドルプロデューサー不倫メモ
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/20.html
笹荻 【投稿日 2005/10/20】 カテゴリー-笹荻 荻上千佳はその日、時間がなかった。 時間がなかった、というのは自分の責任だ。というのも、昨日はノートにネームを 書き散らし、夜も空けようかという頃に携帯電話のアラームをセットしている途中で 寝てしまったのだ。目を覚ましたのは講義の一時間前。シャワーを浴び、申し訳程度の 化粧をしてから家を出る頃には既に講義は二十分前に迫っていた。アパートから 大学まではそんなに遠くないが、徒歩ではやはり不安がある。ところが― 『心理学(経済学部) 本日休講 補講は下記の日程にて~』 という張り紙を教室の前で見た時は、思わず溜息をついてしまった。小走りにここまで 来た自分が馬鹿みたいだ。 (…部室にでも行ぐか) そう思ったが、時間は十一時を少し回ったくらいだ。部員が集まるのは大抵午後を 過ぎてからだし、今行っても恐らく部室には誰も居まい。仮に誰か居たとしても笹原や 咲なら良いが、朽木や大野がいた場合は非常に心苦しい中でノートに向かわなければ ならない。最近関係が良好になってきている大野はともかく、朽木と同じ部屋に二人きり、 というのは正直耐え難い苦痛である。 今日のような事を繰り返さない為にも、校舎の外に設置してある 掲示板へと足を向けた。次の授業は四限目…一時二十分からだ。 食堂で漫画でも読んでいればすぐだろう。 冬はすぐそこに迫り、走った後の肌には寒さを伴った風が心地よい。 自分にとっては突然の休講という、少しだけ開放的になった気分で 掲示板の前まで来ると、よく見知った背中があった。 笹原完二。 何処にでも居そうな背格好だったが、荻上にとっては現視研に入って からは飽くほど見ている人だ。冴えない性格をしているが、オタクである事を 除けば―否、オタクであるというのに、荻上の心の片隅に偶にひょっこり顔を 覗かせる不思議な男だった。 「どうしたんですか、先輩」 「…あ、ああ…うん。俺の授業休講だってさ」 笹原の一瞬泳いだ目に、荻上は「しまった!」と思った。 自分はというと、いつもの髪型ではなく、普通に髪の毛を下ろし、あまつさえ 分厚いレンズの眼鏡を掛けている。大学に入ったらちゃんと髪形も決め(筆型のヤツだ)、 コンタクトにし、オタクに見えないようにしよう…と心に決めていたのだが、これでは 田舎に居る時と変わらないではないか。 そんな動揺を悟られぬように素知らぬ顔で会話を進める。 「あたしもです。…時間が空いちゃいましたね」 「部室に行っても誰も居ないだろうしね…どうしようかな」 「…あの」 ひどく言いにくそうな顔で荻上は笹原を見上げた。 (先輩となら時間もはやぐ過ぎるかもしんね) 同世代の男子と食事をするなど、今まで考えられなかった。だが自分は決めたのだ。 髪型同様、自分を変えるのだと。そう。笹原先輩を学食に誘うんだ…! 顔が赤くなっていないだろうか、ふと不安になるが思い切って誘ってみる。 「がっ…!」 噛みすらもせず、言葉の初めでけっつまづいてしまった。今度は確実に 自分の顔が真っ赤になっているだろう。更に悪い事に、心臓の鼓動に 邪魔されて続く言葉が出ない。 笹原はわけもわからない顔で問い返した。 「…が?」 「あ!いえ…なんでもねっス」 荻上は心の中で自分を毒づいた。 別に先輩とご飯を食べるくらい、どうってごどねえだろ! 実を言うと―時々ではあるが、笹原のことを意識し始めていた。 以前げんしけんでコミフェスに参加する際のひと悶着で、荻上の中での 笹原の株は大幅に上昇していた。だが、好きという感情ではなく、あくまで 年長者に対しての尊敬の念だ。 (それは断言でぎる…と、思う…) 自分の中で弱気ながらも否定する。臭くて、馬鹿で、アニメやゲームの ことしか頭のないオタクなぞ、自分の心に入る隙間はないんだ。そうに決まっている。 (それに、ホモが好きな女子なんて好きなる男はいね…) 偶に笹原と斑目をカップルとして観察しているのだ。自分でも思うが、酷い妄想だと思う。 ふ、と自嘲気味に笑う荻上の横で笹原が笑いかけた。 「まぁ…いいけど。どうする?俺は学食行くけど…荻上さんも行く?」 「えっ?」 笹原にしては何気ない一言だっただろう、しかし荻上はまたもや素っ頓狂な声を 上げてしまった。一気に混乱の渦が荻上の中でぐるぐると回転を始めた。 (え?え?え?どういう事…?) 「あ、もしかしてお腹空いてない?じゃあ、鍵渡すから―」 「…や、いいデス。イキマス」 「…そう?じゃ、いこっか」 三限目が終わったのか、ぞろぞろと構内から出てきた学生に混じって二人は足を学食に向けた。 鼓動が更に早くなり、なんだか周りの音がぐわんぐわん耳に響いている。 見知った顔に会いやしないだろうか、とか、現視研のメンバー…特に咲に 出会いはしないだろうか、と内心びくびくしながら笹原と肩を並べた。 「今日は髪形違うんだね。あと眼鏡も」 「…寝坊したんです。急いで家を出ましたから」 そう言いながらも、心此処にあらず、という感じだ。顔は赤くなっていないか。 変な言動をしやしないか。それだけが頭の中を渦巻いている。 「なんか見慣れないから不思議な感じだよ」 「別に…家ではいつもこんな感じっすよ」 「あ、そうなんだ」 途中で同じ学科の―そんなに仲は良くないが、たまに話す子に手を振られて 思わず荻上は足を止めた。 (…見られた!) そう思いつつも、苦い顔をして小さく手を振り返した。その女の子は、 時折こちらを見ては一緒に居る子に耳打ちをしている。 「…荻上さん?」 「あ…あの、先輩。あ、あたしと居て…不都合とかねっスか」 「え?」 発言してから、自分が大馬鹿者だと確信した。藪を棒で突っつくどころか、 これでは地雷原を全力疾走しているのと変わらない。 「いや、別に不都合はないよ。だっていつも部室で一緒じゃない」 「あ…そうスね」 どうやら笹原の鈍感さに助けられたようだ。咲が居れば速攻で高坂と 姿を消し、二人きりにされた筈だ。とは言っても現状はその状況と変わらない訳だが。 とりあえずギクシャクしながら歩を進め始めた。逃げたい衝動に駆られるが、 それは駄目だ。自分は何も悪い事はしていない。やましい事もしていない。 ただサークルの先輩とご飯を食べるだけなのだ。それだけ。それだけ…! 「実はうちの妹がさ―」 何も知らない笹原は呑気な顔で話をしている。上の空で相槌を打っていると、 不意に少し強い風が吹いた。普段なら髪を纏めているので問題はないが、今は違う。 舞い上がった髪を撫で付けて笹原の顔を見ると、少し顔を赤くして自分の顔を見ている。 何か変な行動でもしてしまったのだろうか? 「…どうかしましたか」 「あ、いや…あのさ。すごい失礼な事かも知れないけど…」 笹原は非常に言い難そうな顔で、鼻の頭を掻いて荻上の顔から視線を逸らした。 「…今の仕草、なんか女の子らしかったなぁって。はは、ごめん」 …? 今の言葉を反芻する。いや、反芻しなくても頭の中でエコーと共に響いている。 女の子らしい?女の子らしいって? なに言ってんだ、このおどごはー!!!!!!!! そんな心の叫びと共に、荻上の中の「何か」が限界点を突破した。 「…ッ!!!!」 これまでにない全力疾走だった。無我夢中で校門を目指し、角を曲がり、 横断歩道を渡ってコンビニの前を通り、坂を上ってアパートにたどり着いた。 鞄を放り出し、自分もベッドの上へと突っぷする。 チャーッチャ、ララ!チャーッチャ、ララ! 荒い息でベッドに顔を埋めていると、鞄の中から軽妙な着信音が鳴っている。 先日ダウンロードして、早速着信にした「ハレガン」のOPテーマだ。これを落とした時は 嬉しくて、意味なく何度も鳴らしたものだが、今は妙に憎らしく聞こえるのだった。 おそらく笹原からだろうが、取れるわけがない。此処には逃げ場がない。 「…なにしてんだろ、あたし…」 着信が途切れて、ごろ、と仰向けになると読みかけだった「ハレガン」の 最新刊を手に取った。こういう時はワープするに限る。ちらちらと笹原の顔が 大佐と被るが、力ずくで抑え込んで無理やりワープした。途中で咲からも 着信があったが、何を言われたか判ったものではないので見ないことにしてしまった。 これでしばらくは部室に顔は出せないだろう。 結局、午後の講義は全部自主休講し、夜明けまでノートに向かってしまった。 次の日も大学まで走る羽目になってしまうが、頭を筆にすることだけは忘れなかった。 咲は珍しく食堂に来ていた。 いつもは恋人である高坂と同じベッドでまどろみ、手を繋いで学校まで行くのが 日課ではあるが、昨日は水曜日だ。水曜日の深夜には「なんとか」というアニメを 放送しており、高坂は咲を見向きもしなくなってしまうのである。そういう日は必ず 自室へと戻り、友達を呼んだりして遊ぶのが常になっていた。 ところが昨日は誰とも予定が合わず、特にする事も無しに早くに床に就いたのが 失敗だった。今日は昼から講義があるのにも関わらず早朝に目が覚め、掃除や 洗濯を済ませても講義の時間はまだ先だったのだ。部室に…と思ってはたと気が付いた。 何故、暇つぶしに私がオタ部室に行かねばならないのか。 最近は薄れてはいるが、咲の「一般人」としてのプライドが首を擡げて―何故か 今、食堂に居る。誰か知り合いが居ないか、という一縷の望みを賭けて此処に来たのだが、 その目論見は見事に当たった。彼女が所属する「現代視覚文化研究会」の部長、 笹原が食堂に入ってきたのだ。 「ササヤンじゃーん」 いつものテンションより少し高めで笹原を呼ぶが、当の本人は 「…やあ」 と、小さな声で返しただけだった。なんというか、背中の後ろに「ズドォォン」という 擬音が浮かんで見えるくらいだ。 この手の雰囲気に敏感なセンサーを持つ咲は、興味半分、心配半分で少し 真面目な顔をして笹原の前の席に座った。 「笹原、何かあったの?」 「いや…まぁ、ねぇ……」 現視研内でも、そして他の人間に対しても姐御的な性格を持つ彼女は無意識、 無自覚ではあるが人に頼られる事が多い。それが裏目に出る場合もあるが、今の 笹原にとってはよき相談相手だった。 笹原はいつも以上に冴えない苦笑いで、先ほどの出来事を渋々話し始めた。 一通り聞き終えた彼女はやたら上機嫌で、身を乗り出して笹原の顔を覗きこんだ。 「で、フォローはしたの?」 「…フォロー?」 「電話とかメールとか」 「…してないよ」 「はぁ!?」 表情が一変し、どん!と机を叩くと、その音の大きさにまばらに席に座った 他の学生が一斉に此方に目を向けた。少しヒートアップしすぎたと感じたのか、 必要以上に小声になって笹原に耳打ちする。 「あんたねぇ、女の子に逃げられたんだよ?そんでフォローもしてないんじゃ、 どうしようもないじゃん。情けねー」 「…いや、ほら。でも…なんか嫌でしょ。あ、俺じゃなくて荻上さんが」 「あのね、こういうのは後始末が大事なの。わかる?とりあえず携帯出して!ホラ、電話する!」 咲の異様な雰囲気に気圧されながらも、笹原は携帯を取り出すとなんとも 言えない顔で電話をコールした。 「…出ない」 「いーの。まだ切っちゃ駄目よ」 たっぷり十コールほどして、ようやく咲のOKサインが出た。だが笹原は先ほど以上に 暗い顔で、携帯電話をテーブルの上に置いた。乾いた音が食堂内に響く。 「あー…参ったなぁ…」 「いいの、これで」 咲のよく判らない言動に、思わず笹原は首を傾げた。咲は鼻を鳴らすと、得意満面に腕を組んだ。 「電話して話をするって言うか、電話をすること自体に意味があんの。 これでグッと荻上は部室に来易くなるでしょ。話す切っ掛けにもなるしさ」 なるほど、と笹原は咲を改めて見直した。 咲は勘違いも多いが、ことトラブルに関しては非常に強い面がある。現視研存亡の 危機を救ったのも彼女であるし、夏コミ前の修羅場を収めたのも彼女が居てこそだった。 当の咲は…というと、実は荻上が可愛くてしょうがない。年下というのもあるし、 自分の話を聞き入れる素直さもある。多少性格に難はあるが、笹原と久我山が 揉めた時も「自分がなんとかしよう」という心根の優しさも垣間見えた。荻上には 放っておけない何かがあるのだ。 「…なんか悪いこと言ったかなぁ。恵子と比べれば充分女の子らしい仕草だと思ったんだけど」 「いいんじゃない?あんたら女ッ気無さ過ぎだから」 ふと咲を見ると、彼女もやおら携帯電話を取り出してコールしていた。 「やっぱ出ない?」 「うん。ま、当然だと思うけど」 パコン、と音をさせて携帯を仕舞うと、咲は再び上機嫌になって椅子に背を預けた。 鼻歌でも歌いだしそうな雰囲気だ。 「…春日部さん、なんか嬉しそうだね」 「そう?っていうかササヤンもやっぱ男の子なんだねぇ。荻上に逃げられて落ち込むなんてさー」 にしし、と意地悪い笑みを浮かべる咲に、笹原は少し顔を赤くして苦笑いを向けた。 「いや…別にそういう意味じゃないけど。やっぱこれが原因で部室に来なくなったら嫌じゃない」 「ま、ね。しかし荻上も可愛いトコあるじゃん、女の子らしいって言われて逃げるなんて」 「はは、捉えようによっては失礼だけどね」 「たしかに」 ちょっとだけ顔色が良くなった笹原を見て、咲は安心した。この調子なら大丈夫だ。 この二人がくっつく可能性はまだ十二分にある。 「さて、あたしはそろそろ行くよ。もう少ししたらコーサカも来るだろうし、一緒に外でお昼食べてくる」 「そう。あ、春日部さん」 バッグを抱えて立ち上がった咲を笹原は呼び止めた。 「なんか…ありがとね。助かったよ」 「まだ終わってないし。いい?メールでいいから、しっかりフォローすんのよ。返信無くても落ち込まない! あたしも電話したげるから」 指を刺しながら念を押すと、手をヒラヒラさせながら食堂を後にした。 これで一歩、笹原と荻上は近づいたと言ってもいい。咲の経験からすると 牛歩どころか亀の歩みだが、それはそれ、オタクだからしょうがないな、と自分を納得させた。 次の日の夜、咲は荻上に電話して話をした。荻上は相変わらずの口調だったが、 話している内に安堵したモノへと変化していった。彼女の話ではあれから暫くして 笹原からメールが来て、何度かやり取りをしたらしい。その事が咲にとっては微笑ましく、 何度も相槌を打っていた。 面白かったのが、電話の切り際に 「あの…ありがとうございマス。助かりまし…た」 と、消え入りそうな声で礼を言ってくれたことだった。笹原と全く同じ反応をしてくれたことで、 咲の「ササヤン&オギーくっつけ作戦」は徐々に加熱していくことになるが―それはまた別のお話。 それから数日して荻上は部室に姿を見せたが、その日は用事があるとかで一言二言 言葉を交わしただけで帰ってしまった。笹原とも普通に…とまでいかずとも、ぎこちないながら 話していた。会話の内容からして、少しではあるがメールのやり取りもしているようだ。 これでまた、いつもの日常に戻るのだろう。だが、その「いつもの日常」の中に 小さな、ほんの小さな波紋が広がった事を、咲は幽かな高揚感と共に感じていたのだった。
https://w.atwiki.jp/sengoku-taisen/pages/2805.html
武将名 なかじまべくのすけ UC中島可之助 長宗我部元親が織田信長と同盟を結ぶ際の使者を務める。信長は可之助の当為即妙な受け答えと物怖じしない豪胆さを賞賛、元親嫡男の烏帽子親を務めることと、一字を与え信親と名乗らせること、長宗我部氏の四国平定を認めた。「我が殿は、蓬莱宮の寛典に候」 出身地 不明 コスト 1.0 兵種 槍足軽 能力 武力2 統率2 特技 一領 計略 抗戦の檄 【国令】武力の高い味方2部隊の武力が上がり、兵力が最大兵力を超えて回復する 必要士気4 Illustration 沙汰 3枚しかいない味方2部隊の一領特技持ちのモードを切り替えられる計略持ちの一人。その中でも唯一の使用者自身が一領持ちである。 他の武将にかけられる国令計略の持ち主は少なく、それでいてコスト1・2/2槍とデッキに無理なく組み込みやすいスペック。 さらに当人も一領を持つため、一領具足を主体にするデッキでは非常に需要の高い1枚である。 計略効果は範囲内の長宗我部家の味方の武力を+3、兵力を上限を超えて3割程回復させるというもの。 他の国令計略と比べて武力の上昇値は低いが兵力が最大値を超えての回復効果があるため武力上昇値以上の働きを見せてくれる。 自分自身を含む範囲であるため、本人のモードを変更させることも一応可能。 もっとも、戦兵になっても武力4なので戦兵にするよりも民兵のままで回転率を上げたほうが良い働きをする事が多いであろう。 低い身分から取り立てられ、カード裏書の通り外交官的な役割を担った人物とされているが、 信憑性の高い史料から実在の裏付けが取れないため、現在の通説では架空の人物である可能性が高いと言われている。
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/390.html
ヤブーの話 【投稿日 2006/09/26】 カテゴリー-その他 現視研の部室の扉の前で、藪崎は悩んでいた。 本気で悩んでいた。 真剣に悩んでいた。 「開けるべきか開けないべきか、それが問題だ」などと呟きたくなるほどに悩んでいた。 そして決断した。 「それもこれも全部荻上がわるいんや!!」 …なんでさ。 時間は少し遡る。 漫研では、いつも通りの当り障りの無い会話と、穏やかな笑い声が響いていた。 そんな中藪崎は、会話にも加わらず、一人ノートに向かって絵を描く。 (…けったくそわるい) 藪崎は心の中で毒づく。 (好きを好きと言わんで、嫌いを嫌いと言わんで、気に入らんもんは『無かったことにする』っつー訳や。結構なこっちゃ) (いつまでもそーやって慣れ合っとれ!) 次第に筆圧が高くなってくる。線が荒れだす。絵が崩れる。 そんな藪崎の様子を前髪を透かして見ていた加藤が、不意に立ち上がると声を掛けた。 「藪崎さん、ちょっと」 二人は揃って漫研を出る。その後を追ってニャー子が駈けて行く。 3人が去った漫研は、明らかにほっとした空気が漂った後、再び穏やかな時間が流れ出した。 その影にどれだけの悪意が隠れていたとしても。 「何ですかぁ、加藤さん?」 「薮崎さん。例の合作の話はどうなったのかしら?」 「うっ…」 藪崎は言葉に詰まる。そして何か言おうとして言葉が見つからず、言い訳もできず、右を見て左を見て俯いて天を仰ぎ、良い事を思いついたように手を打つと、言った。 「あの話は無かった事に…」 スパーン!! 小気味いい音と供に、加藤がどこからとも無く取り出したハリセンが、藪崎の脳天を直撃する。 「ベタベタだニャー」 「うっさい黙れボケ」 藪崎は頭を抱えながらニャー子に返す。 そんな二人を眺めながら、加藤は軽くため息をつくと、口を開く。 「その様子じゃ、『全然・全く・一つも』進んでいないのね?…まさかあれ以来口も利いていないなんて言・わ・な・い・わ・よ・ね?」 ギクという音が聞こえそうな様子で薮崎が固まる。 「しょうがないわね。それじゃあとりあえず、今から現視研へ行って、荻上さんに謝って来なさい」 加藤はあきれた様子で薮崎に命じる。 「ちょ、ちょっと待ってェ!なんで私が…!」 「先に無礼を働いたのはあなただから」 「そんなもん、あっちだってやったんやから、あいこでしょうが!」 「それに頼みごとをする立場なのもあなた」 「いや、それは、だったらええな、って話をしただけで、別に決めたわけじゃ…!」 「じゃあやめる?」 「……ヤメタクナイデス」 「素直でよろしい。さあ、お行きなさい」 例の決めポーズをつけた加藤に見送られて、藪崎は肩を落として現視研へ向かう。 「…ニャー子、あなたも一緒に行ってやって」 「なんでですかぁ?」 「逃げないように」 「…信用ないんですねぇ」 「理解してる、と言って頂戴」 ニャー子は加藤の表情を読もうとしたが、前髪が邪魔で出来なかった。 逆に自分が読まれそうな気がして、急いで藪崎の後を追うことにした。 そして時間は冒頭に戻る。 ちなみに現在藪崎一人なのは、あまりの優柔不断さに、ニャー子があきれて飲み物を買いにいってしまったせいだった。 藪崎は覚悟を決めると、ノブを掴み、一気に扉を開けた。 …なぜか壁に隠れながら。 (何で私が隠れなあかんね!まるで悪い事してるみたいやないか!) 怒りながらもいきなり飛び出す気にはなれず、陰から覗き込むことにする。 中には目を丸くした細面の男が一人。 (む、おらんのか荻上) (…) (…) (…) (…出直すか?) そう思い始めた頃、男が口を開いた。 ところでその男、朽木は驚いていた。 いや、漫画を読んでいたらいきなり部屋の扉が開き、なのに人の姿は無く、さらにその後人影が部屋の中をうかがっていれば、誰だって驚くだろう。 (ヤブー【朽木による藪崎の脳内呼称】?何してるんだ?ああ、オギチンに用かな?) (居ないっておしえてあげ…) 朽木の思考はそこでいったん途切れた。 なぜなら藪崎の背後に、見覚えのあるアンテナが見えたからだった。 朽木は改めて思考をめぐらせる。 (この状況での最良解は何だ?落ち着いて、冷静に考えるのだ) (三択だな) (①ヤブーに声を掛ける) (②オギチンに声を掛ける) (③ボケる) 朽木は悩まずに選択した。③を。 「志村うしろうしろ~」 「「(なんや・なんですか)それ」」 ボケ失敗。 「ぎゃ…」 「「ぎゃ?」」 「ぎゃふん」 「「???」」 再び失敗。 その後。 (まあ、あの時は二人の気を削ぐことには成功したのだから、あながち間違いではなかったのかも…) 朽木がそんな事を思うくらい、現視研の部室には重苦しい空気が漂っていた。 荻上は原稿用紙に向かっている。 藪崎は窓の外を睨んでいる。 二人は互いを無視し続ける。 言葉も、視線すら交わさない。 そのくせ朽木が動こうとすると、示し合わせたかのように殺意のこもった視線で睨みつけるのだ。 (誰か…助けて…) 朽木は祈る。それしか許されない。そしてどこかの気まぐれな神様がそれに応えたのか、扉が開き、一人の女性が現れる。 ニャー子だった。 「失礼しますぅ。はい、先パイ。ご注文のお茶ですよぅ…あ、荻上さんも飲みますかぁ?」 「いりません」 「そんなら私もいらん」 ニャー子の登場でわずかに緩んだ部屋の空気が、このやり取りでまた一気に重くなる。 「えー、そんなぁ……せっかくだから、飲みますぅ?」 ニャー子の差し出すお茶を、家族以外の女性から物をもらった事が無い朽木は、大喜びで受け取ろうとして、 二人の視線に殺された。朽木は本気でそう感じた。 「ケッコウデス。エンリョシマス…」 名残惜しそうに断る。 「あ、そう?」 ニャー子は何の感情も示すことなく、お茶をひっこめた。 「ところで先パイ。ちゃんと謝りましたぁ?」 重苦しい空気を物ともせず、ニャー子が切り出す。 「このアホ!!一体何言い出すんね!!」 「いいかげんさっさと謝っちゃいましょうよぅ。私買い物とかしたいんですけどぉ」 怒り狂う藪崎も物ともしない。 「だったら先に帰り!」 「駄目ですよぉ。加藤先パイに言われてるんですからぁ」 「うちと加藤とどっちが大事ね!」 「加藤先パイには逆らえません」 「う」 ここまでのやり取りで、荻上にも大概の事情は知れた。もったいぶって語りかける。 「で、藪崎さん。ご用件はなんですか?」 藪崎は荻上を睨み、目を逸らし、口を開いては閉ざし、ようやく何かを言おうとした時、荻上の携帯が鳴った。 荻上は携帯を取り出し、通話ボタンを押す。 そして携帯から聞こえた声に答えた。 「笹原さん?」 荻上は瞬時に失敗を悟った。 声を出してしまった。いつも通りの声。ただし二人きりの時の。 すぐさま通話を切る。 横目で薮崎を窺う。 藪崎はニヤニヤ笑っていた。 「いやあ、ええもん聞かせてもらったでぇ?『ささはらさぁん』ってなぁ」 その瞬間、荻上の中で何かが切れた。 「好きな人の名前を呼ぶことがそんなにおかしいか!?」 「な…何や!男が出来たくらいで勝ったと思うな!」 「だったらさっさと作ってみたらええべ!!」 「なんやて!!!」 「何が!!!」 息を切らして睨みあう。 ニャー子はその様を(表面上は)無感情に眺めている。 朽木は胃のあたりを押さえながら突っ伏している。 再び荻上の携帯が鳴る。 二人は視線を外す。 荻上が携帯に出る。 「…いえ、別に何でもありません。ちょっと忙しかったので。…はい。…はい。…その事は後でこちらから連絡します。…何でもないですから。じゃあ失礼します」 通話を切ると同時に、藪崎が口を開いた。 「…もうええわ」 そう言い捨てて部屋を出て行く。 「あ、待ってくださいよぉ」 ニャー子が後を追う。 「体の具合が優れないので、今日は早退しますね」 胃のあたりを手で押さえながら、背中を丸めて朽木が出て行く。 そして部室には荻上が一人残された。 「はぁ…」 荻上はため息をついた。 実は荻上も、藪崎との合作には興味があった。 加藤→大野と経由してきた彼女の同人誌は、納得できない部分もあったが、それ以上に良い意味で刺激的だったのだ。 「はぁぁ…」 荻上はもう一つため息をつくと、原稿用紙に向かった。 一方藪崎は漫研の前で頭を抱えていた。 (どうしよう。謝るどころか余計こじれてしもた。なんて言い訳しよ…) 実は加藤はとっくに帰宅してしまっているのだが。 二人が合同サークルを作るのは、まだまだ当分先のことになりそうだ。 おまけ 「やっぱりうまくいかなかったのね」 「やっぱりって…失敗がわかっていてやらせたんですか?」 「『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』というものよ」 「スパルタですね…」 「あの子は私が見込んだ子だから。あの子は伸びるわよ。自分の気持ちに素直になれば、ね」 「できますか?」 「できるわよ。実際あなたの所の彼女は変わったでしょう?」 「彼氏ができたせいじゃなくて?」 「それはただのきっかけに過ぎないわ。自分を見つめて、受け入れ、乗り越える。これが全て」 「はあ…」 「それがあって初めて人は成長するの」 「…あなたの趣味ってよくわからないんですけど」 「自分ではわかりやすいと思うけどね。『人の成長していく様、そしてその頂点』というだけだから」 「いい趣味してる、って言っておきます」 「ありがとう」
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/506.html
即興で短い会話 【投稿日 2007/09/21】 カテゴリー-現視研の日常 荻上「斑目さん、初代会長ってどんな方だったんですか?」 斑目「何と言うか…実は俺も正体は分かんないんだよ」 朽木「そうなんでありますか?」 斑目「いると思ったらいない、いないと思ったらいる、そういう人だったからな」 荻上「まるで妖精ですね」 斑目「俺らの代でもいろんな説があったよ。宇宙人とか、座敷わらしとか。1番有力な説は地縛霊かな」 朽木「ぬぬ、それは危ないですな」 斑目「どうして?」 朽木「自爆霊は、いつ爆発するか分からないじゃないですか」 荻上「いつ爆発するか分からないのは、朽木先輩じゃないですか」 朽木「荻チン、ナイスツッコミ!」